東洋医学
昨日の続きです。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 昨日は東洋医学の治療について述べさせていただきました。 本日は東洋医学を学問として捉えた場合をご説明します。 私は常に「温故知新」を述べています。 これは、単純に古典に理を温ねることを指している…
小池都知事が、現在の東京の流行を鑑みて、「見えない敵と戦っている真っただ中」と表現しました。 私は以前の記事でこれを説明いたしました。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 私たちはそもそも目に見えないものと戦っているのですね。 ですのでこれに対し…
先日から四診のお話を中心にさせていただいています。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 私は望診と聞診を重視し、また、聞診には臭いも含まれることもお伝えしました。 実はこれをもって、意外な病気が何度も改善した例があります。 臭汗症、いわゆるワキガ…
毎日、マスクをすることが増えたと思います。 失礼かもしれませんが、マスクをしていると、自分の吐く息の臭いが気になることがありませんか? 何でもないことですが、これがとても大事なことです。 先日の四診の記事で、私は望診と聞診を重要視すると言って…
東洋医学において、四診は非常に重要な診断基準です。 望診・聞診・問診・切診の4つですね。 では、これらをどのように重要視していますか? ほとんどの方々は問診か切診です。 お薬の方々は主に問診、鍼などの方々は切診だと思われます。 しかし、ここで立…
新型コロナウィルスの流行でマスク着用や咳エチケットについて、あまりに社会が過敏になっているように見えます。 当然、西洋医学的に見れば、移す方も問題です。 これがパンデミックを生むと考えられているからですね。 しかし、東洋医学的に考えればそうで…
皆さんはどの程度、深く掘り下げて考えておられますか? 例えば、薬膳の世界では、「酸甘化陰」という言葉があります。 酸味と甘味を合わせると、陰(潤い)を生み出すという考え方です。 では、なぜ酸味と甘味を組み合わせると、陰を生み出すのでしょうか?…
今日は春分です。 今日から天の気(主気、客気)が変わりますね。 これで、流行病が収まってくれればいいのですが・・・。 とても基本的な話ですが、天の気は季節とともに変わるわけではありません。 天の気は6つで、季節(地の気)は5つだからですね。 です…
ここ数年で漢方がより身近になったおかげで、圧倒的に相談数が増えたのが「ダイエット」です。 「漢方薬で痩せる」という神話が世を蔓延っています。 漢方薬で痩せることがないのは皆さんも承知の上だと思います。 しかし、ここで本当に気をつけなければいけ…
今日は少し趣向を変えて、タイトルのようなテーマでお話しします。 前回の記事で、「治療側の考え方が違う」ことをお伝えしました。 hoshinozaregoto.hatenablog.com これにより影響が出てくるのが、教育活動です。 参考書や専門的なセミナー、果ては学会ま…
私が東洋医学が面白いと感じることの一つに、「同病異治」があります。 これは、「同じ病であっても人によって治法が違う」という因人の考え方が基礎にあります。 しかし、私が面白いと思うのは、この「人によって」ではありません。 私がいう「人によって」…
SNSの流行により、必要な情報が本当に簡単に手に入るようになりました。 東洋医学的にも、薬膳やお灸の情報などが溢れています。 その情報は本当に的確でしょうか? SNSの世界では、ほとんどがインフルエンサーになりたい人たちです。 自分の持ってい…
そんなものはありませんよね(笑 しかし、これについてはいつも思うことがあります。 先日の記事で「腎虚」の話をしたときに思い出しました。 「腎」とは、人としての「命の根源」ともいわれ、「命門」という言葉がそれを表現しています。 つまり、腎が尽き…
更新が遅れました。申し訳ありません。 今後も落ち着くまでは、不定期となります。 ご了承ください。 最近は愚痴にも似たような記事でしたので、今日はシンプルな話をいたします。 タイトルの通り、「異常」をどうのように捉えるかです。 基本は「八鋼弁証」…
先日、相談に来られた方に現在飲んでいる処方を確認しました。 牛車腎気丸、当帰芍薬散、温経湯・・・ 漢方薬をいくつも処方することは、西洋医学的に症状に対して使用しているだけであって、東洋医学的な使用方法ではありません。 東洋医学は根本治療と言わ…
昨日の記事を受けて。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 東洋医学はどこまでも「理」に近づいていこうとする学問です。 しかし、全ての「理」を悟る人はほとんどいません。 すなわち、東洋医学は100点満点を目指すものではないのです。 ・・・・・いえ、訂正…
私はよく「東洋医学的な根拠を示してください」というのですが、いつも返ってくるのは西洋医学的なエビデンスです。 これは東洋医学を西洋医学的に見て、根拠を示そうとしているわけです。 これを否定するわけではありません。 私は、東洋医学的に見てほしい…
コロナウィルスの影響で、ドラッグストアのスタッフの方々が、心身ともに疲弊している声をよく聞かれます。 「一人一つと張り紙をしているのに何個も買っていく」 「ないと書いているのに何回も問い合わせられる」 「業務を中断して問い合わせられる」 全て…
私は「〇〇を食べないでください」という指導があまり好きではありません。 食べるか食べないかでいえば、食べない方が身体にいいことはわかっています。 しかし、それほど「やめること」は難しいのです。 結論から言うと、結局、自分に負けているのです。 …
私は西洋医学と東洋医学は相容れないものだと考えています。 なぜ、そう考えるかというと、「理論が破綻する」からです。 例えば、「麻黄湯」がインフルエンザの予防効果があると近年いわれています。 言わずもがな、麻黄湯は「解表薬」です。 解表薬とは外…
漢方薬で「体質改善」を目指し、自分に投資する人たちがいます。 はたして、漢方薬で体質改善は可能でしょうか? 私はいつも、内因病は「中心にある臓」から始まるといっています。 この傾向は、お薬を飲もうが飲もまいが変わりません。 そして、ほぼ、この…
漢方を勉強されている方に、「いくつぐらい方剤を知っていますか?」と聞かれます。 私は30も知りません。 多く知っていればよいというものではないと考えているからです。 私はいつも言っていますが、「薬が人を治す」わけではないのです。 病気とは「気の…
新型コロナウィルスが巷を騒がせています。 私は何も慌てていません。 どんな病気が相手でも、いつも同じです。 相手が西洋医学的にどんな名前がつこうが、東洋医学では外邪は基本「傷寒」か「温病」しかないのです。もちろん六淫は加味します。 傷寒であれ…
「未病予防」という言葉がもてはやされています。 「未病」という言葉が使用された『黄帝内経』では、「聖人は未病を治す」と書かれています。 一般的には、「病気になる前の段階」と解釈されていますね。 では、いつから病気が始まるのでしょうか? 例えば…
前回の続きです。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 中心にある五行がわかれば、人生まで伺えます。 これは易学や五常を考えれば、概ね見えてきます。 だから、これからの人生のために「今、何を伝えればよいか」を考えるのです。 「養生」とは「人生」を含ん…
私はよく「肝の人は・・」とか「肝がベースの方は・・」などと言います。 これは、私独特の概念(一部、同様におっしゃっている方もいますが)で、人の中には「中心になる五行」が存在すると考えています。 それはどうやってわかるのか? いや、わかりません…
「薬膳」を勉強されてる方に、いつも、「料理で最も大事なものは何だと思いますか?」と質問してしまいます。 昔の中国には、食事や料理を持って、皇帝の健康を管理する「食医」という官職がありました。当時では最も位が高かったと言われています。 この方…
「養生」とは「生を養う」と書きます。 では、「生」とは何でしょうか? 養生ということを考えるときに、私は同時に考えていることがあります。 「QOL」という言葉です。 「QOL」とは「Quality Of Life」の略で、一般的に「生活の質」と翻訳されています。 …
花粉症の季節になってきました。 花粉症の原因は花粉でしょうか? 確かに杉の数というのはいまだに増えています。 一見、杉の量と花粉症患者の数が比例しているように見受けられます。 でも、そうであれば、地方の杉林近隣の方々は、みんな花粉症ですよね?…
以前、東洋医学では「神」は自分の中にいると考えるというお話をさせていただきました hoshinozaregoto.hatenablog.com これらは神道にも通じる考え方です。 神社の本殿や、自宅の神棚などに「鏡」が置かれているのを見たことがありますでしょうか。 「鏡」…