東洋医学は積み木 その2
昨日の続きです。
hoshinozaregoto.hatenablog.com
昨日は東洋医学の治療について述べさせていただきました。
本日は東洋医学を学問として捉えた場合をご説明します。
私は常に「温故知新」を述べています。
これは、単純に古典に理を温ねることを指しているのではありません。
自分自身の理にも同じことがいえるのです。
どういうことかというと、「東洋医学は積み木」だと表現いたしました。
つまり、自分の中で理論を組み立てては崩し、組み立てては崩しの繰り返しなのです。
それを繰り返していくうちに、まず一番下の土台が安定してきます。
それが確固たる理となるわけです。
そしてその上にまた一段積み、さらに一段積んでは崩して、一番下まで戻ってきたりします。
ただひたすらにそれを繰り返し、少しずつ積み立てていくのですね。
ですから、一番下の土台は「故き」になっていき、ですが、迷えばそこを「温ねて」くるのです。
これが東洋医学という学問です。
このイメージを大事にしてください。
自分が正しいと思っていることが絶対ではないのです。
その概念すら思い切って崩していくことが、より高く積み木を積むことができるのです。