東洋医学-弁証論治
先日から四診のお話を中心にさせていただいています。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 私は望診と聞診を重視し、また、聞診には臭いも含まれることもお伝えしました。 実はこれをもって、意外な病気が何度も改善した例があります。 臭汗症、いわゆるワキガ…
毎日、マスクをすることが増えたと思います。 失礼かもしれませんが、マスクをしていると、自分の吐く息の臭いが気になることがありませんか? 何でもないことですが、これがとても大事なことです。 先日の四診の記事で、私は望診と聞診を重要視すると言って…
東洋医学において、四診は非常に重要な診断基準です。 望診・聞診・問診・切診の4つですね。 では、これらをどのように重要視していますか? ほとんどの方々は問診か切診です。 お薬の方々は主に問診、鍼などの方々は切診だと思われます。 しかし、ここで立…
私が東洋医学が面白いと感じることの一つに、「同病異治」があります。 これは、「同じ病であっても人によって治法が違う」という因人の考え方が基礎にあります。 しかし、私が面白いと思うのは、この「人によって」ではありません。 私がいう「人によって」…
更新が遅れました。申し訳ありません。 今後も落ち着くまでは、不定期となります。 ご了承ください。 最近は愚痴にも似たような記事でしたので、今日はシンプルな話をいたします。 タイトルの通り、「異常」をどうのように捉えるかです。 基本は「八鋼弁証」…
先日、相談に来られた方に現在飲んでいる処方を確認しました。 牛車腎気丸、当帰芍薬散、温経湯・・・ 漢方薬をいくつも処方することは、西洋医学的に症状に対して使用しているだけであって、東洋医学的な使用方法ではありません。 東洋医学は根本治療と言わ…
昨日の記事を受けて。 hoshinozaregoto.hatenablog.com 東洋医学はどこまでも「理」に近づいていこうとする学問です。 しかし、全ての「理」を悟る人はほとんどいません。 すなわち、東洋医学は100点満点を目指すものではないのです。 ・・・・・いえ、訂正…
私はよく「東洋医学的な根拠を示してください」というのですが、いつも返ってくるのは西洋医学的なエビデンスです。 これは東洋医学を西洋医学的に見て、根拠を示そうとしているわけです。 これを否定するわけではありません。 私は、東洋医学的に見てほしい…
私は西洋医学と東洋医学は相容れないものだと考えています。 なぜ、そう考えるかというと、「理論が破綻する」からです。 例えば、「麻黄湯」がインフルエンザの予防効果があると近年いわれています。 言わずもがな、麻黄湯は「解表薬」です。 解表薬とは外…
漢方を勉強されている方に、「いくつぐらい方剤を知っていますか?」と聞かれます。 私は30も知りません。 多く知っていればよいというものではないと考えているからです。 私はいつも言っていますが、「薬が人を治す」わけではないのです。 病気とは「気の…
新型コロナウィルスが巷を騒がせています。 私は何も慌てていません。 どんな病気が相手でも、いつも同じです。 相手が西洋医学的にどんな名前がつこうが、東洋医学では外邪は基本「傷寒」か「温病」しかないのです。もちろん六淫は加味します。 傷寒であれ…
「未病予防」という言葉がもてはやされています。 「未病」という言葉が使用された『黄帝内経』では、「聖人は未病を治す」と書かれています。 一般的には、「病気になる前の段階」と解釈されていますね。 では、いつから病気が始まるのでしょうか? 例えば…
バレンタインデーにはよくチョコを食べますね。 女性は本当に甘いものが好きです。「別腹」とは本当にあるそうですよ。 そして漢方や養生の世界ではこう呼びかけられます。 「チョコは食べない方がいい。」 よく、東洋医学的な指導で、「〇〇はやめてくださ…
漢方薬はまずくて飲めないという方がいらっしゃいます。 オブラートなどで包んで飲むなどされる方々がいらっしゃるようですが、それは間違っています。 飲み方が間違っているわけではありません。 「証」が間違っているのです。 中医学的に漢方をとらえる先…