星の戯言

日々思ったことを徒然なく書いています。 〇東洋医学・漢方学 〇寺社仏閣・神道 〇占星術などの占術 が多いと思います。 どこまでも「真理」を追究することをモットーに。 いつまで続くかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

妄言 ~新型コロナウィルスと呼ぶもの その2~

昨日の続きです。

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

 

外邪を考えるうえでとても大切なことがあります。

弁証をするとき、東洋医学の医師は患者を診ます。

人しか見ていないのです。

外邪とは天の気が邪に変わったものです。

ですので、天も見る必要があります。

 

今年は大寒春分(1/20~3/19)までは、主気:厥陰風木、客気:太陽寒水でした。

つまり、主気の風邪に客気の寒邪が遊走され、寒邪旺盛になります。

しかし、そもそも冬は寒いため、人の身体は寒さに強く、暑さに弱い体になります。

ですので、罹りやすいのは、実は逆の熱邪です。

天の気と人を見るとはこういうことです。

そして、春分小満(3/20~5/19)までは、主気:少陰君火、客気:厥陰風木です。

つまり、熱邪風邪に遊走されるのです。春カゼが流行するのと同じです。

春カゼは風熱邪です。熱邪が流行しますが、これにつれて人の身体は徐々に熱さに強い体に変わっていきます

 

ですので、ここから推測されることは、

・新型コロナウィルスは熱邪の類である

春分から変化(進化?)した可能性がある(強くなったとは限らないが)

・これから熱邪が流行しやすいため、今しばらく流行は続く

・しかし、徐々に熱に強い体になっていく為、概ね健康な人は軽快する

 

次回はこれらを踏まえ、今私たちができることを考えてみます。

 

 

妄言 ~新型コロナウィルスと呼ぶもの その1~

今回はかなり私見を書かせていただきます。

私見とは「妄言」であり、臨床や経験を伴わない理論のみのものを私はそう呼んでおります。

今回の新型コロナウィルスは、直接、その患者様を診たわけではないので、私からすれば全て妄言なのです。

しかしながら、現状の流行を考えると、私なりの「理」を皆さんにお伝えすることで、何かお力になれるかもしれないと思い、稚拙ではありますが書かせていただきました。

いつもお伝えしていますが、私が正しいわけではありません。

あくまでご参考までに・・・。

 

私は外邪と内邪では全く弁証の方法が違います。

こちらの記事で少し触れています。 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

これはなぜかというと、東洋医学では外因の場合、基本的に邪そのものを体内から外に出す方法を考えるのです。

内因の場合は、どう立て直すかを考えるのです。陰臓は基本的に虚するからですね。

この違いがあります。

西洋医学の抗生剤などは、直接外邪を叩きます

東洋医学の場合と使い方がそもそも違いますね。

ですので、東洋医学の場合はいかに早く外邪を体外に出すかが勝負の分かれ目になります。 

 

今回のような、急激に深く入っていくような邪の場合は、素早く邪が陰臓に達し、劇症化するのです。

これはあくまでイメージで、もしかしたら、今回の新型コロナウィルスは、急激に深く入るのではなく、表中(いわゆる太陽~少陽期)ではすこぶる症状が出にくい、もしくは気づきにくいために、気づいたときには邪が陰臓に達していると考えることもできるかもしれません。

ここ数日で言われている、味覚障害や臭覚障害なども未病(本人は病気だと認識していない)か表中の段階なのかもしれないと・・・。

 

それとは逆に、味覚障害等は新たに進化した邪とも捉えることもできます

私たちが邪と戦おうとお薬を強くすれば、邪もまた強くなるからです。

西洋医学が治療と新薬開発のいたちごっこであるのと同じです。

 

ですから、東洋医学のお薬は進化をしません。

いつの時代も、本人が最大限の力をもって戦えるよう、最低限の力を貸すようにできているのです。

 

長くなりますので、明日に続きます。

 

 

戯言 ~志村けんさんの訃報を受けて~

志村けんさんが新型コロナウィルス肺炎でお亡くなりになりました。

 

 

志村さんの顔をTVで拝見すると、いつも「(男性の割に)顔白いな~」と思い、見ていました。

バカ殿様白粉も大変魅力的でした。

また、タバコを愛するヘビースモーカーだったとお聞きしております。

そんな、志村さんが「肺炎」でお亡くなりになったのは、やはり肺の人だったからでしょうか。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

東洋医学は積み木 その2

昨日の続きです。

 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

昨日は東洋医学の治療について述べさせていただきました。

本日は東洋医学を学問として捉えた場合をご説明します。

 

私は常に「温故知新」を述べています。

これは、単純に古典に理を温ねることを指しているのではありません。

自分自身の理にも同じことがいえるのです。

 

どういうことかというと、「東洋医学は積み木」だと表現いたしました。

つまり、自分の中で理論を組み立てては崩し、組み立てては崩しの繰り返しなのです。

 

それを繰り返していくうちに、まず一番下の土台が安定してきます。

それが確固たる理となるわけです。

そしてその上にまた一段積み、さらに一段積んでは崩して、一番下まで戻ってきたりします。

ただひたすらにそれを繰り返し、少しずつ積み立てていくのですね。

ですから、一番下の土台は「故き」になっていき、ですが、迷えばそこを「温ねて」くるのです。

これが東洋医学という学問です。

 

このイメージを大事にしてください。

自分が正しいと思っていることが絶対ではないのです。

その概念すら思い切って崩していくことが、より高く積み木を積むことができるのです。

東洋医学は積み木 その1

小池都知事が、現在の東京の流行を鑑みて、「見えない敵と戦っている真っただ中」と表現しました。

私は以前の記事でこれを説明いたしました。

 

 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

私たちはそもそも目に見えないものと戦っているのですね。

 

ですのでこれに対しても、やることはいつも同じであることも説明いたしました。

 

 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

 

マスコミや政府は、は今まさにパンデミックになるかならないかの瀬戸際のように述べています。

今だ治療法がないことに怯え、医療崩壊を防ぐために外出を控えることで、今度は人生が崩壊する人たちが出てきています。

命は救えても、人は救えないのです。

 

東洋医学は最初から、何が邪で、どうなるかはわかっています。

ですから、何をすればいいのかは何年経っても同じなのですね。

ですが、命が救えるかはわかりません。

それを決めるのは私ではないのが東洋医学です。

 

東洋医学において、また、人生においても、大事なことは、自分ができることを一生懸命するということです。

出来ないことをやろうとするのであれば、できることはできなければなりません。

当たり前のことを当たり前にできる人間が、より困難なことを達成できるのです。

 

東洋医学の成果は地道な積み重ねでしか成り得ません。

積み木を積み立てるために、土台が揺らいではいけないのです、

 

シンプルに奥深く見ていくということ

先日から四診のお話を中心にさせていただいています。

 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

 

私は望診と聞診を重視し、また、聞診には臭いも含まれることもお伝えしました。

実はこれをもって、意外な病気が何度も改善した例があります。

臭汗症、いわゆるワキガです。

 

東洋医学において、汗は非常に重要な視点ですね。

いきなり話がそれますが、汗や尿など、体外に出る液について異常があれば、それを止めるべきなのか、止めてはいけないのかをまず判断します。

実邪を外に出している場合は、自分で自分を瀉しているため止めてはいけません。

虚して漏れ出てる場合は、補って止めなければいけません。

これが基本です。

 

これを基本として、

・実虚により補瀉を決める

・汗をかく場所により、位置を推測する

・臭いにより、臓病を推測する

・他の四診を組み合わせて判断する

これしかしていません。

 

とてもシンプルな考え方です。

しかしこれが、「臭汗症(ワキガ)だから」と病名から入ると、わけがわからなくなります。

東洋医学の弁証は「シンプルに奥深く」が基本です。

 

私の経験では、臭汗症の方は、虚して漏れ出ている方が多いです。

もちろん、実(主に熱実)の方もいらっしゃいます。

ただなぜか、ほとんどが肺虚でした。

の五香である「腥」生臭さですね。

それに加え、顔は異常な白さ(もしくは灰色がかっている)、呼吸をしていないのかと思うほど浅いので、すぐわかります。

黄耆ですぐに改善します。

 

私たちは「臭い」ということから逃げてはいけません。

「臭い」ということは、相手様のSOSなのですね。

それすら、「なぜこのような臭いなのか」ということを掘り下げていく必要があるのです。

 

日々の鍛錬

毎日、マスクをすることが増えたと思います。

失礼かもしれませんが、マスクをしていると、自分の吐く息の臭いが気になることがありませんか?

 

何でもないことですが、これがとても大事なことです。

 

先日の四診の記事で、私は望診と聞診を重要視すると言っています。

 

hoshinozaregoto.hatenablog.com

 

聞診には「臭い」も含まれますね。

臭いの強弱や五香(五臭)は瞬間的に判断できます。

もうその臭いがしたら、何らかの状況でその臓がダメージを受けているのです。

 

これが、とても不思議なことですが、おそらくこの臭いは口臭のケアなどでは消えないようです。

私が良く感じるのは、百貨店の売り場の方々です。

サービス業が徹底されている百貨店業界で、これらのケアが軽視されているわけがありません。

 

そしてなぜか、決まって「動物園の臭い」なのです。

動物園でアルバイトをしていた経験があるため、この臭いに大変敏感なわけです(汗

五香では「臊」といわれ、の病象が疑われます。

やはり、ストレスですか・・・。

 

他人のことを理解するためには、まず、自分を理解しなければなりません

四診は毎日がトレーニングです。

自分の吐息を判断したり、行き交う人々を望診したり・・・。

それを繰り返いしていくうちに、自然とその技術が身についていくのです。