「異常」の見極め方
更新が遅れました。申し訳ありません。
今後も落ち着くまでは、不定期となります。
ご了承ください。
最近は愚痴にも似たような記事でしたので、今日はシンプルな話をいたします。
タイトルの通り、「異常」をどうのように捉えるかです。
基本は「八鋼弁証」だと思われます。
(いつもは批判的ですが)「実・虚」「熱・寒」などの概念ですね。
しかし、ここで私たちが頭に入れておかないといけないことは、何が(人間として)普通かということだと、以前お話しさせていただきました。
ともすると、例えば、「気虚」だと「身体が冷える」のが普通です。
「気実」だと「身体は熱する」のが普通です。
これが逆だと「反」といい、『黄帝内経』ではこれを「病気」といっています。
一番典型的なのが、「脾気虚」ですが、「良く食べている」人です。
もう自分の身体の感覚がわからなくなってしまっているのですね。
『黄帝内経』ではよく「〇〇だと病気」「〇〇だと死病」などの表現が出てきます。
これらは、そうなった場合に「こういう治療をしなさい」ということを言いたいのではないと私は考えます。
「こういう状態になることを避けなさい」ということを言っているのではないでしょうか。
よく、年齢を重ねて出てくる諸々の症状を「腎虚」と言いますが、年を取らない人はいません。
つまりそれは「普通」のことです。
「腎虚」とは、年相応からかけ離れた症状を伴う場合を指します。
女性であれば、「血虚」の傾向があるのは普通です。
ですので、「血過剰」の方の方がイレギュラーです。
さらに、「血過剰」であるのに、「血色が悪い」なんて、もっとイレギュラーです。
こういった「異常」を敏感に察知することが、私たちには必要ではないでしょうか。