星の戯言

日々思ったことを徒然なく書いています。 〇東洋医学・漢方学 〇寺社仏閣・神道 〇占星術などの占術 が多いと思います。 どこまでも「真理」を追究することをモットーに。 いつまで続くかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

漢方薬と五味

漢方薬はまずくて飲めないという方がいらっしゃいます。

オブラートなどで包んで飲むなどされる方々がいらっしゃるようですが、それは間違っています。

 

飲み方が間違っているわけではありません。

 

「証」が間違っているのです。

 

中医学的に漢方をとらえる先生や医療従事者の方々は、「証」というものを診て、治療法を立てます。

難しい言葉では「弁証論治」と言います。

つまり、そもそも最初の証を診る段階で間違っているのです。

 

間違っているのは患者様(お客様)ではなく、こちらの医療従事者が間違っているのです。

患者様(お客様)はそれを教えてくださっているのです。

 

漢方薬というのは五味(という五つの味をもって、五臓の働きを改善します。

いつも言いますが、やれ補気補血などではないのです。改善しているのは五味です。

五味とは「地の気」です。

「人」「天の気」「地の気」でできているからですね。

 

とても苦い「抑肝散」という薬を子どもに出しても、証があっていれば、喜んで飲みます。

「飲めない」ということは、証が間違っているのです。

ですから、証が間違っている薬を、「無理やり飲ませる」ことはとても危険です。

 

私たち医療従事者は、けして「患者様(お客様)のせい」にしてはいけません。

患者様(お客様)は「間違ってるよ~」と教えてくださっているのです。

それを真摯に受け止め、再度、弁証に励むのです。