何が「普通」なのかを知る
バレンタインデーにはよくチョコを食べますね。
女性は本当に甘いものが好きです。「別腹」とは本当にあるそうですよ。
そして漢方や養生の世界ではこう呼びかけられます。
「チョコは食べない方がいい。」
よく、東洋医学的な指導で、「〇〇はやめてください」「〇〇は控えてください」という声を聞きます。
そういう方々には必ず聞き返します。
「では、なぜ、あなた方はこの方が甘いものを好むのかわかっているのですか?」と。
いつも言いますが、治療側は大抵その方の「悪いところ」を診るのです。
何が「普通」で、何が「イレギュラー」なのかを診ていないのです。
ストレスで甘いものを食べる女性は多いですね。
東洋医学的には、ストレスで「肝」が頑張ります。
肝が頑張ると「緊張」し、今度は「脾」をいじめ始めます(木剋土)。
「脾」は必死に頑張ろうとするため、脾の五味である「甘味」を摂って、気を補うのですね。
甘味は緊張も取ります。
ストレスから甘味を欲するのは、人間として「普通」なのです。
しかし、普通であるにもかかわらず、治療側は「否定」するのです。
それは単なる「人間否定」です。
その方たちはなりたくてその身体になっているのではないのです。
ストレスで肝が高ぶっているのですね。
なので、肝をなだめてあげればいいのです。先日からお話しさせていただいている方法等です。
必ず、なぜそうなってるのかの「本」と、何が「普通」なのかを見極めなければなりません。
そうでなければ、私たちが行っていることは、ただの「人間否定」に他ならないのです。